Dec 19, 2013

美しいドックランチャー『ObjectDock』を使いこなそう!

ObjectDock


先日、ウチに遊びに来た友人に「ObjectDock教えて!」と言い寄られました。なんでも、私が使ってるのを見てやってみたけど、なかなか上手くいかなかったよう。私もサードパーティのテーマを入れたりしてガッツリ使っているわけではないのですが、そいつに説明するために簡単に私の使い方をまとめておきます(インストールの仕方とかまで詳しく書かないので悪しからず)。



1.設定

ObjectDock起動中に表示されるアイコンを右クリック→[settings]→[settings...]より、ObjectDockの設定画面が開きます。ここで、アイテムの追加ができたり、ドックの表示位置、スタイルや動作の設定を行います。私が特に意識している設定は次の通りです。
  • Position/Edge: Left edge of screen
  • Accessibility/Accessibility: Autohide
  • Accessibility/Mouse activation & sensititity: On, short delay

私の場合、Windowsのタスクバーの位置を下にして、カーソルオフのときは隠しているので、下はNG。また、通常ブラウザを最大化して開いているので、タブの操作と重なる上もNG。左が順当ですね。十分に大きいディスプレイを使っている方やタスクバーの位置を変えている方は、また違った設定になるでしょう。

「Accessibility」では常に最前面に表示させたりすることもできますが邪魔ですね。また、デスクトップに常に表示させる必要もないです。だからAutohideで、使う時だけカーソルをスクリーン左端に移動して表示させてます。



2.アイコンの取得と加工

Stack内も含め、ショートカットを登録するとデフォルトではアプリケーションのアイコンが表示されます。しかし、中には32x32サイズのアイコンもあったりしてとても鑑賞に堪えません。そんなときは自分で準備した画像を登録しましょう。

まずは取得。deviantARTなどで世界中の人が作った美しいアイコンを入手可能です。有名なアプリケーションのものなら大方見つかるでしょうが、気に入ったものが無かった場合は画像検索で「[アプリケーション名] icon」などで検索して地道に探しましょう。また、後の手間を省くためにPNGやICOの形式が望ましいです(透過度情報を持たないJPGやBMP形式の画像は、自分で背景を透明にして変換する必要があります)。サイズは256x256もあれば十分でしょう。

次に加工です。様々な配布先から取得した画像群では、コントラストや明度がまちまちで統一感が無いです。PhotoShopやGIMPなどで処理すれば万全でしょうが、この程度であればIrfanviewでも可能です(画像を開いて、[menu]→[image]→[Color corrections])。

最後にICO形式への変換。ドックに単独で登録するショートカットに関してはPNG形式で問題ないのですが、DockletsのStack内に登録するショートカットはICO形式でないといけません(理由は後述)。そこで、『ToYcon』というICO変換ソフトを利用します。

ToYcon


Toycon.exeを起動すると、最前面にToYconのかわいいアイコンが表示されます。そこへ、エクスプローラから画像ファイルをドラック&ドロップするだけです。元ファイルと同階層にICO形式のファイルが生成されます。

以上で準備は終わりです。



3.アイテムの登録とアイコン変更

次にObjectDockに登録していきましょう。

まずは通常のショートカットです。登録の仕方はいくつかあります。
  • ObjectDockの設定画面からAdd
  • ObjectDock起動中に任意のドックアイコンを右クリックして[settings]→[Add]
  • ObjectDock起動中に対象のアプリケーションを起動し、新たにドックに表示されたアイコンを右クリック→[pin this program to dock]

そしてStack。これも上記の上2つのやり方で登録できます。
登録した後はStackのアイコン上で右クリック→[edit this Icon...]に進みます。[Folder]タブを選択し、Change Folderで任意の監視対象のフォルダを選択してください。
さらに、エクスプローラなどで先ほど監視対象にしたフォルダ内に、登録したいショートカットファイルを移動します。.lnk形式の、エクスプローラのコンテキストメニューから作成する普通のショートカットファイルです。これで、次回ObjectDockを起動したときからフォルダ内のショートカットがStackに表示されるはずです。また、先ほどの[Folder]タブ内でStackの表示を変更できるので試してみるとよいでしょう(「fan」はドックの表示位置が上か下でないと、他のアイテムと重なってしまいます。「grid」にしましょう)。

さあ、いよいよアイコンの変更です。
まずはショートカットアイテム。対象のアイテム上で右クリック→[Settings]→[Customize this icon]を選択すると、画像を選択するダイアログが開きます。先ほど準備しておいた画像を指定しましょう。

Stack内のショートカットは少し違います。ObjectDockから個別に指定することはできずに、ショートカットファイル(.lnkファイル)で指定されているアイコンが参照されて表示されます。ですので、エクスプローラ内でショートカットファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「アイコンの変更」からICOファイルを指定してあげる必要があるのです(ショートカットファイルが参照できるのはICOやICL形式のファイルのみで、PNGはダメです。これが、ToYconで変換した理由です)。

すべてのショートカットファイルに対して操作を終えたら、ObjectDockを再起動してください。Stackアイテムを押下したときに、次の画像のように表示されたら成功です。


いかがでしたでしょうか。ここでは通常のショートカットとStackしか紹介していないですが、他にも時計や天気など様々なDockletsを追加することも可能です。見た目の美しさもさることながら、実用性もすばらしいので、ぜひ試してみてください。


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『NexusFont』フォント管理はこれで決まり!


私は学生のときに映像作ったり、ロゴやグラフィックのデザインなんかもしていました。今でもこのブログのためにちょっとした素材をつくったり、たまに友人の結婚式中に流すムービーを編集したりしていて、デザイン用のフォントをあれこれ試したりしています。
今ではフリーのフォントもたくさん配布されていますね。世界中からクオリティの高いものを手に入れることができて便利だなぁと思う反面、選びあぐねてとりあえず入れたまま使っていないものも多いです。
しかしこれが結構邪魔になる。OSの起動時にすべてのインストール済みフォントが読み込まれるため時間をロスしたり。特にOffice系のアプリケーションでフォントを選択するときなどは、デザイン用の奇抜なフォントが表示されたら選ぶのも一苦労です。
そんな悩みをすべて解決してくれるのが、『NexusFont』です。

NexusFont

download: http://www.xiles.net/nexusfont/


主な機能は次の2つ。
  1. フォントビューア上部のテキストボックスにプレビュー用の文字を入力すると、各フォントでプレビューできます。サイズや文字色なども指定可能。これでフォント選択の効率がグッと高まります。

  2. フォントマネジメントこっちがNexusFontの真骨頂。監視するフォルダを登録してNexusFont起動中に読み込めるので、インストールしていないフォントを一括して一時的に使用できるようになります。つまり、「デザインなどの特殊な用途にだけ使うフォントを、使いたいときにだけ使う」ことを可能にするんですね。
    やり方はとても単純。Windows規定のfontsフォルダ(通常、C:\Windows\Fontsに位置します)から任意のフォルダにフォントファイルを移動し、NexusFont上でそのフォルダを指定し監視対象に含めるだけ。また、監視フォルダは複数登録できるので、フォントの性格ごとにフォルダ分けして管理することも可能です。

また、ポータブル版も用意されているのも魅力です。ポータブル版のNexusFontとフォントファイルをUSBメモリなどに入れておくことで、フォントの持ち出しができるようになります。

インストールしたフォントが2GBとかに膨れ上がっている方は、ぜひ使ってみましょう。


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Dec 15, 2013

Midnight - Pandit Pran Nath

Midnight - Pandit Pran Nath


ギュゥゥーーーイィィーーーーーーンーーー

ウィィーーーーーーンーーーーーーー

ギィィィーーーイィィィーーーーーーンーーーーーー



ポンッ・・・・・・ポンッ・・・・・・ポンッ・・・・・・



ウラァァァ~~~~~~ンンン~~~~~~・・・ウァァ~~~~

पंडित प्राणनाथ・・・・・・・ァァアアァァァアァ~~~~~~ンンン~~~~~~

ナナナナン~~~~~ナアァァァアァァ~~~~~

レレディレンナアアアアァァ~~~~~~~~~~ン~~~~ドゥ~~~~~ン・・・

ソナッッッッ!!!・・・ナアアアア~~~~~~~~ナアアア~~~~~ン!


と、こんな感じの音楽です。

何を言っているかサッパリでしょう。私をイカれてると思うかもしれません。
でも心配しないでください。私をイカれていると思うなら、この人達はもっとイカれてると感じるに違いありません。


北インドの古典声楽家、Pandit Pran Nathの71年と76年の録音を収めた2CDです。比類なき激烈ラーガ・ドローン。71年の方にはプランナートに師事するTerry Rileyもタブラの演奏で参加しています。

爆音で聴くと分かる。ものすごい熱量を帯びたエネルギーが渦巻いて流入してきます。なにか身体の中から呼び起こされそうな感覚。ギンギンです。

Apollo: Atmosphere & Soundtracks - Brian Eno


NASAの月面着陸記録映画のためにEnoが制作したサウンドトラック。1983年作。

静謐で優雅な音楽からは、実に様々な印象が生起してきます。
透き通った冷たさを感じていたと思ったら、優しい温もりを感じたり。
限りなく広がる遠大な空間に思いを馳せていたら、なにかに包まれる感覚に囚われたり。
じっとりとした圧力を感じながら、徐ろに体が軽くなっていくように感じたり。

私は初め「宇宙」というコンセプトを知らずに聴いていたんですが、そのときは宇宙というよりは静かな桃源郷の湖畔だったり、わずかな光がゆらゆらと差し込む海の中をイメージしました。これだけ聴き手に強要することなく、しかし強く訴えてくるアンビエントはなかなか無い。その洗練された抽象性、そしてそれがもたらす限りなく心地よい自由こそが、なにか強く訴えかけてくるのだと思う。

トラック11の「Always Returning」は単曲で聴いても特にいいですね。不思議と涙が出そうになります。

Dec 12, 2013

レトロでシンプルなRainmeterスキン『Green Tree Rainmeter』



最近ちょっとネットワークトラフィックが気になることが度々あったので、ひさしぶりにRainmeterを動かしてみました。アップロードとダウンロードの速度を定量的にモニタしたかったんですね。deviantARTでGreen Tree Rainmeterというナイスなスキンを見つけました。

「日付・時刻」と「ネットワーク」のみ!!シンプル・イズ・ベスト!当然常駐はさせないですが、たまに目にするものでもちょっとはこだわりたいですね。

リッチで多機能なマインドマップソフト『Mindomo Desktop』


1人で考えごとをしているときも、何人かで悩んでいるときも、マインドマップを描くことで情報が視覚的に整理できます。次々と新しい考えが浮かんできたり、発想をがらっと変えたいときにとても便利な方法です。

今回紹介したいのは、『Mindomo Desktop』。Mindomo Desktopはルーマニアのソフトウェア会社「Mindomo」が無料で配布している、リッチで多機能なマインドマップソフトです。

Mindomo Desktop

download: http://www.mindomo.com/desktop/index.htm

フリーウェアですが十分な機能を備えています。有償で数々の実績あるiMindMapのようなソフトも試したことがありますが、Mindomoを使っていて特に不自由は感じませんでした。レイアウトやテーマの変更も当然できますし、PDFや画像、様々なテキストファイルフォーマットでの出力も可能です。
そして、最大の魅力はその軽さにあります。起動の早さ、ブランチの追加等の動作もサクサクで、作業が妨げられることはないでしょう。
また、Mindomoのアカウントを作成すると、WEB上でマインドマップが描けたり、Mindomo Desktopとの連携も可能になります。そっちは使ったことがないので詳しいことは分かりませんが、いつでもどこでも知り合いとマインドマップを共有できれば便利でしょうね。

プライベートでマインドマップを使う機会があれば、ぜひ試してみてください。


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Dec 9, 2013

ディスプレイの色温度を和らげる『f.lux』


2年ほど前からJINS PCを使っています。ブルーライト遮断の効果なんて無い!と仰る方も大勢いらっしゃいますが、私個人的には効果あり、以前より大分眼が疲れにくくなったと感じています。
まあその類の議論は置いておき、最近f.luxというフリーソフトを使い始めたんで紹介します。

f.lux

download: http://justgetflux.com/

Mac, iPhone/iPad, Linuxにも対応。
目的はPC用メガネと同じ、眼を疲れにくくすることです。
ディスプレイの色温度が「眼にやさしく」調整されます。ディスプレイ全体をセピア調に変えてしまうんですね。初めて使ったときはものすごく違和感がありますが、次第に慣れてきますので我慢しましょう。


↑このような感じ。

まだ2週間程度しか使っていないですが、かなり効果があるように感じます。長時間ディスプレイを見ていると起きる眼の奥の刺すような痛みや、重くなった感じ、あくびをすると涙が溢れるといったことが幾らか軽くなりました。Webブラウジングしているとギラギラした真っ白のページが多くて非常にストレスですが、f.luxを使うと大丈夫です。

また、昼と夜の色温度を変えることができます。ロケールを指定して昼の色温度、夜の色温度をそれぞれ設定すると、時間に合わせて自動で切り替えます。ほとんど使わないでしょうが、昼と夜で環境光が随分違う方にはありがたいでしょう。

ディスプレイの輝度調節と併せて、一番自分に適した設定を見つけてください。


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Dec 7, 2013

ウイスキー概説

photo credit: Proggie via photopin cc

学生の頃は毎日ビールと芋焼酎を飲んでましたが、最近はウイスキーを飲んでます。もっとも、毎日ではないですが。
運動する機会がめっきりなくなってしまったせいか、食が細くなってきたんですね。それで、ビールを飲んでたらお腹いっぱいになってご飯が入らなくなる。だから、少量で酔えるウイスキーがちょうどいい。ストレートかロックで嗜みます。

一口にウイスキーといっても色々なものがあります。スコッチ、バーボン、モルト、グレーン・・・あんまり詳しくなかったので、愛着を持って選ぶためにもちょっと詳しくなりたいと思ったんで簡単にまとめておきます。

ウイスキー(英: whisky, whiskey)は、蒸留酒の一つで、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これを発酵させ蒸留したものである。

「ウイスキー」の名称は、ラテン語のaqua vitae(アクア・ヴィテ、「命の水」の意)に由来する。このaqua vitaeは元々はぶどう酒を蒸留したもので、今でいうブランデーのことである。aqua vitaeは1300年代にジェノア等イタリアの貿易都市から外交官・貿易業者・各国からイタリアに留学した修道士や学生たちの手によりヨーロッパ各地に広まった。直後の15世紀初頭にはaqua vitaeの製法そのものも各地に広まるようになり、ブドウだけでなく各地で手に入る材料(果物、大麦、小麦、ライ麦、のちの時代にはジャガイモなど)を用いて製造されるようになった。当時aqua vitaeは嗜好飲料ではなく薬品の扱いであった(ロシアでは1430年ごろからこれを医薬品でなく嗜好品として飲む習慣が広まった)。スコットランドやアイルランドではaqua vitaeをゲール語に逐語翻訳した uisce beatha(ウィシュケ・ベァハ、「命の水」の意)の「水」の部分uisce(ウィシュケ)が訛って「ウィスキー」となった。

なおブランデーはフランス語では今でもeau-de-vie(オードヴィー、「命の水」の意)である。ポーランドではaqua vitae(アクア・ヴィテ)は当初は外来語としてそのままoko-wita(オコ・ヴィタ)と訛って呼ばれていたが、スコットランドやアイルランドの場合と同じように、ポーランド語への逐語翻訳であるwoda życia(ヴォダ・ジチャ、「命の水」の意)の「水」の部分wodaを指小形としてwódka(ヴトゥカすなわちウォッカ、「(ちっちゃな)水ちゃん」の意)とし、これが現代まで定着した。ロシアでもモスクワ大公国において大公ドミートリー・ドンスコイの治世である1386年にジェノアの大使によってaqua vitaeがもたらされた(製法はこれよりかなり後になって伝わった)が、しばらく「蒸留酒」の意味のспирт, spirt(スプリト)の名称が一般的であった。しかしいつしかводка, vodka(ヴォトカ、すなわちウォッカ)という名称がこれに取って代わり、ロシアではウォッカが蒸留酒一般を指す語となった。スカンジナヴィアではaqua vitaeは外来語としてakvavit(アクファヴィト)と訛り、これが後にaquavit(アクアヴィット)に転じ現代まで定着した。この各国それぞれの「命の水」は各地で医薬品から嗜好飲料となり、現代まで愛されるようになった。現代ではウィスキーも含めこれらはみな別々のアルコール飲料と認識されているが、このように元来は同じものである。

- Wikipediaより引用
ふむ、ウイスキーもブランデーもウォッカも、出自は同じものなんですね。そして、各地方に伝わり独自の製法で進化していって分化したと。
では、ウイスキーの産地別の分類にはどのようなものがあるのでしょうか。
  • スコッチ・ウイスキー
    仕込みの際に、泥炭(ピート)で麦芽を燻蒸するため、独特の香気(スモーキー・フレーバー)があるのが特徴
  • アイリッシュ・ウイスキー
    大麦麦芽のほか、未発芽の大麦やライ麦、小麦なども原料として使用する。最大の特徴は、ピートによる燻蒸を行わないことと、単式蒸留器による蒸留回数が3回であること。これにより、一般的なスコッチウイスキーよりもまろやかな味わいに仕上がる。
  • ウェルシュ・ウイスキー
  • アメリカン・ウイスキー
    地域によって差があるが、他の地域のウイスキーではあまり用いられないトウモロコシを原料として用いる特色がある。
    • バーボン・ウイスキー
      トウモロコシを主原料(50%以上79.99%まで。80%以上はコーン・ウイスキーとして扱われる)とし、内側を焼き焦がしたオーク樽で2年以上熟成させる。
    • テネシー・ウイスキー
      バーボンとの違いは、蒸留したばかりの原酒を同州産のサトウカエデの炭で濾過した後に樽で熟成するところ
  • カナディアン・ウイスキー
    トウモロコシを主原料とするベース・ウイスキーとライ麦を主原料とするフレーバリング・ウイスキーをブレンドして作られ、アイリッシュ・ウイスキーより更におとなしい風味であることが一般的
  • ジャパニーズ・ウイスキー
この内、ウィルシュ・ウイスキーを除いた5種を世界を代表する「5大ウイスキー」と呼びます(ジャパニーズに関しては争いがあるそう)。 スコッチやバーボンなんかはよく聞きますが、他にも有名な産地がいろいろあるようですね。


次に、材料による分類。
  • モルト・ウイスキー
    スコッチ・ウイスキーにおいては大麦麦芽(モルト)のみを原料とするもの。一般的に、単式蒸留釜で2回(ないし3回)蒸留する。少量生産に適しており、伝統的な製法。もっとも、大量生産や品質の安定が難しい。アメリカン・ウイスキーにおいては、大麦が原料の51%以上を占めるものを指す。なお、アメリカン・ウイスキーにおいては大麦のみを原料とするものをシングル・モルトウイスキーと呼ぶが、スコッチ・ウイスキーにおいては1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたものを指す
  • グレーン・ウイスキー
    トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にするもの。連続式蒸留機による蒸留を経るため、モルトウイスキーに較べ香味に乏しく、通常はブレンデッドウイスキーに加えられ、風味を和らげる
  • ブレンデッド・ウイスキー
    スコッチ・ウイスキーにおいては、モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。大量生産や品質の安定に適している。アメリカン・ウイスキーにおいては、ストレート・ウイスキーに他のウイスキーまたはスピリッツを混ぜたものを指す
  • ライ・ウイスキー
    ライ麦を主原料とする
  • コーン・ウイスキー
    トウモロコシを原料とする。バーボン・ウイスキーのうち、原材料の80%以上にトウモロコシを用いたものを指す
モルト・ウイスキーっていうのは大麦麦芽のみ、あるいは一定割合以上配合されているものを言うのか。それに対して、グレーン・ウイスキーはトウモロコシや小麦など他の穀物が原料で、蒸留過程の手間が比較的軽い分、香味が劣る。大量に安定した生産が可能なので、モルトと合わせてブレンデッド・ウイスキーが作られると。うん。


では、製法を見てみましょう。
麦を発芽させ、その麦芽に含まれる酵素を利用してデンプンを糖化させる。この方法自体はビールの仕込みとほぼ同じであり、これを濾過して麦汁(ばくじゅう)を得、これを酵母によって発酵させると、アルコール度数7〜8%の「ウォッシュ」(Wash) と呼ばれる液体となる。これを単式蒸留器で蒸留する。一般に、複数回の蒸留を終えた際のアルコール度数は60〜70%で、色は無色透明である(これをニューポットと呼ぶ)。蒸留液は木製の樽(樽を用いた熟成)に詰められ(スコッチ・モルト・ウイスキーでは通常、材木にオークが用いられるが、これに限らない)、数年以上エイジングして熟成させることによって豊かな風味と色を呈する。ウイスキー原酒は熟成により、樽毎に異なる風味に仕上がるものであり、最終的にはこのいくつかの樽の原酒を調合し、香味を整えてから度数40%程度まで加水し、瓶詰めされ出荷される。
- Wikipediaより引用
なるほど。あの色と風味は木樽の中で熟成させる過程で付いていくものなんですね。だから、木材の質や、熟成環境・風土というもので味わいが変わる。最後に、調合やら風味付けを施して出荷。ウイスキーから香る仄かなバニラ臭や薬剤臭はここで大方付けられるのでしょう。


いやー、色々と興味深いです。これまでバーに行ったときは適当な銘柄を注文したり、おすすめで出してもらったりしていましたが、今度からはちゃんと言わないといけませんね!「スコッチのモルトで・・・」と一端の紳士を気取ってみたいものです。

ではでは。

Dec 6, 2013

Loudboxer - Speedy J


私がテクノのDJをしたいと思い始めたのはいつからだったろう。


小学生のころ兄がbeatmaniaをプレイしていたのを傍から見ていたときか。

高校生のころ友達からSystem FのアルバムやRichard D. James Albumを借りたときか。

それとも、中学生のころ見たAVの終わり際に突如流れだすアンビエントテクノを聞いて恍惚としていたときか。。。


最後のも含めて(!)どれも冗談じゃないですが、一番の契機となったのは高2のときにこの「Loudboxer」を買ったことだったと思う。序盤から畳み掛けるような疾走感で始まる未知のグルーヴ。衝撃でしたね。気がついたらCDコンポのボリュームをこれまで上げたことのない音量まで上げてしまっていて、親から訝られました。

アルバムとしてのリリースですが、内容は全編Mix調のハードミニマルです。後半にはLive録音も収録されています。今聴き返してみると、やっぱり硬派。でも、ハードなんだけどハードすぎない、インテリジェンスなバランスで非常に完成度が高いです。超クール。

これを聞いたときのショックからか、DJしているときは硬質なミニマルを好みました。
Adam BeyerのDrumcodeや、Chris LiebingのCLRには特にお世話になりました。・・・今思うと2人ともJochem George Paap(Speedy J)と昔から関わりが深いですね。うむ。
いろんな音楽、それこそハードテクノとは対極にあるようなフォークソングなんかも大好きなんですが、やはりDJでプレイするならテクノがいい。テクノの良さはその抽象性にあって、何かを押し付けるんじゃなく聴き手が自由に解釈できることに魅力を感じるって、誰かも言ってますね。




最後に。beatmaniaで一番印象に残っていた曲を調べてみると・・・


やっぱミニマルじゃねぇか!!!

Message from Work - Chris Weisman

Chris Weisman - Message from Work

たまには最近のものも紹介。シアトルの名門Sub Pop RecordsのHappy Birthdayというバンドのギタリスト、Chris Weismanの2011年作。

ギターやピアノ、ウクレレ等の様々な楽器を使ったアシッド・フォーク。物憂げで朴訥な声に聴き浸ります。CDはプレゼントであげちゃったんですが、また手元に置いときたくなりました。しかし300枚の限定版。うーむ、ちょっと苦労しそうです。


CASIOのクォーツを購入


CASIOのクォーツを購入しました。


これまでは一目惚れしたHamiltonのJazzmaster Traveler GMTを常用していたのですが、突然動かなくなったんです。購入して約2年。機械式ですからオーバーホールして修理する必要があります。

業者に出すか・・・と少し思案してみるものの、あまり気が進まない。修理代は2万は下らないし、故障の度に長期間手元から離れることになる。腕時計にそこまで気を遣うのはどうか、と。

一度は着けてみたい!と憧れで買った機械式の時計。見た目の重厚感やメカの音、確かにカッコよくて着けている満足感は大きいが、実際に毎日使うとなると不便な点が多かった。月曜の朝に時計を十数回振って時間を合わせること、ケースの重さが想像以上に負担になること。仕事でキーボードを打つときはほとんど外していましたね。

やはり、普段使いには軽くてそれほど大きくないものがいい。それと、手間のかからないクォーツ。あと、機械式のそこそこのやつを持っているから、今度のはそれほど高いやつは望まない。無くすの怖いし。実用性重視。結局、今回のトラブルで腕時計にかかずらうのが鬱陶しくなってしまったんですね。

そして見つけたのが、上のCASIOのクォーツ。
これ、ヨドバシの通販で1,980円です。日付表示、防水機能つき。合皮のバンドだったので、色を合わせてメタルバンドも購入しました。
安い時計は針が太いのが多いですが、これは細くてクール。文字盤は薄いゴールドで高級感もある(といって3,4万もしそうかと言われたら苦しいですが、1,2万くらいの見栄えはします)。金×銀は少しオヤジ臭い気もしますが、シンプルなのでそれほど仰々しい感じもしないです。これなら、スーツに合わせてガンガン使えそう。ヘタったらすぐに買い替えできる手軽さがいい。
もし機械式が欲しくなったら、グランドセイコーしか狙わないでしょうね。メンテナンスする価値があるだけのものを買いたいです。当分先になるでしょうが・・・

さらに、バンドの調整や取り付けのために腕時計用工具16点セットも購入。こじ開け器もあるのでクォーツの電池交換も自力でできます。




最後に。これからしばらくお眠りになるであろうJazzmaster Traveler GMTと、しばらく日の目を見ない585XLTMXBと一緒に。

Dec 4, 2013

愛用しているフリーソフト集


 Windowsの魅力の一つに、フリーソフトが充実していることがあります。
 やりたいことの大抵は検索して導入するだけで実現できるし、アプリケーション開発も容易です。
 数あるフリーソフトの中から好みのものを吟味するのも楽しいもので、時間を忘れてあれこれ試すこともしばしば。
 そんな私が昔から愛用しているフリーソフトを一挙紹介します。

Software Genre Rate Review
7-Zip Utility 高圧縮率のファイルアーカイバ。ほとんどの一般的な圧縮形式に対応しています。
Audacity Audio サウンド編集。WAVE、Ogg Vorbis、AIFFに対応。「LAME MP3 Encoder」でMP3にも対応します。
Avira Free Antivirus AntiVirus 軽快な動作と高い検出力が魅力のアンチウイルスソフト。リアルタイムプロテクションとシステムスキャンの二本立て。有償版にはFirewallも搭載されます。Android紛失対策も最近備わりました。(キャプチャ)
Clover Utility エクスプローラをGoogle Chrome風のタブファイラーに変えるソフト。「タブの固定」「テーマの適用」「以前開いていたタブを復元」など再現性も高いです。(キャプチャ)
COMODO Firewall Audio 高機能なパーソナルFirewall。通信ルールの細かく規定したり、アプリケーションの挙動を リアルタイムに監視・制御できるようにする「HIPS」が搭載されており、フリーとは思えない安心感を与えてくれます。
CPUID HWMonitor Utility ハードウェアの温度や電圧、ファンの回転数などモニターするソフト。(キャプチャ)
Extreme Copy Utility ファイルやフォルダのコピー速度を20~120%上昇させるというソフト。インストールするだけで自動的にエクスプローラに統合されるので手間要らず。コピー実行中にプログレスバーや残り時間が表示されるだけでなく、コピーの一時停止などの操作もできます。
Flexible Renamer Utility ファイルリネーム。ほとんどの場合、ファイル名テンプレートと連番を組み合わせれば事足りますので、難しい操作は要さないでしょう。(キャプチャ)
f.lux Utility 目的はPC用メガネと同じ、眼を疲れにくくすることです。ディスプレイの色温度が「眼にやさしく」調整されます。Mac, iPhone/iPad, Linuxにも対応。詳しくはこちら
foobar2000 Audio 軽量でカスタマイズ性の高いミュージックプレイヤー。豊富なスキンから自分好みのものを選べるのがグッドです。UIのカスタマイズや機能拡張も容易。iPod管理やPodcast、リッピングも可能です。(キャプチャ)
Free Disk Analyzer Utility ディスクの使用状況を見やすく表示してくれるソフト。エクスプローラ風のとても分かりやすいUIです。1クリックでサブフォルダまで検索してくれます。(キャプチャ)
Google 日本語入力 Utility 優秀な日本語IMEです。一度使ったらもう手放せないでしょう。
gPad Document 多機能なタブテキストエディタ。軽量ですが基本的な機能は十分に備わっており、画面分割して使えます。(キャプチャ)
Icaros Utility エクスプローラに動画サムネイルを表示できるようにするソフト。MKV / MK3D / OGM / OGV / FLV / FLAC / APE / MPC / MKAなどに対応しています。
ImgBurn Utility CD・DVD・BDに対応したライティングソフト。(キャプチャ)
Irfanview Image 画像ビューア。シンプルで超軽量。トリミング、回転、拡大、縮小などのほか、コントラストや明るさといった色調補正なども行えるので、フォトレタッチ用途にも。
Keepass Password セキュアで高機能なパスワード管理ソフト。IDやパスワード等のログイン情報を暗号化データベースに保存できます。オートフィルや端末間同期は過去の記事を参照してください。
K-lite Codek Pack Utility 様々なビデオコーデック、オーディオコーデック、DirectShow Filter、Directshow Splitterの詰め合わせたパッケージ。マイナーなものまで幅広く対応しているため、これさえインストールしておけば大抵のものは再生できるようになります。
Libre Office Utility OpenOffice.org派生のオープンソースのオフィススイート。Firefox用のテーマを適用できるのも嬉しいですね。(キャプチャ)
MPC-BE Video オープンソースのビデオ・ミュージックプレイヤー。リッチなUIに加えてサムネイル表示まで備えているのに非常に軽量。(キャプチャ)
NexusFont Utility フォントマネジメントソフト。こちらの記事に詳しいです。
ObjectDock Free Utility リッチUIのドックランチャー。画面端にカーソルを置くことで最前面にランチャーを表示できるため、全画面で作業中でも上のキャプチャのように画面遷移させずにソフトを起動できます。選択時のアイコンの動きや拡大率など、細かい設定で使いやすいように設定できます。詳しい使い方はこちらを参照して下さい。(キャプチャ)
Resource Hacker Editor exe、dll、ocx、cplファイルのリソースを表示、編集するソフト。リソースをバイナリで保存したり、アイコンやポインタなどを置き換えたりすることが可能です。(キャプチャ)
Softperfect RAM Disk Utility RAMディスクを作成するソフト。自動保存の設定など、細かい設定はこちらで紹介しています。
SRCpy Utility 削除できないファイルを、次回の再起動時に書き換えます。使い時は非常に限られますが、例えばWindowsのビジュアルを変えるために「explorer.exe」を書き換えたいときなどに使えるでしょう。
SRWare Iron Browser Chromiumベースのブラウザ。Google Chromeの不要な機能が搭載されていないことや、比較的動作が軽いことに優位性がありますが、自動でアップデートされないこと、更新頻度が遅いことなどは考えものかもしれません。Chrome向けの拡張機能はほぼ問題なく導入できます(過去の記事を参照)。
Stirling Editor 定番のバイナリエディタ。
Sumatra PDF Document PDFリーダ。閲覧のみに特化した仕様で非常に軽量。Adobe Acrobatの重さに辟易する方はぜひお試しを。
ToYcon Utility ドラッグ&ドロップでアイコンファイルを作成するソフト。こういうことをするときに使ってます。
TxtMiru2 Document 青空文庫ビューア。好きな画像を背景に適用できます。私は上のキャプチャのように、日焼けした文庫本風にして楽しんでます。(キャプチャ)
WinDirStat Utility Free Disk Analyzerと用途は同じですが、こちらは表示が特徴的。ドライブ内のすべてのファイルの大きさが明示的に示されるため、一瞬で大きいファイルを特定できます。Portable版もあって便利。(キャプチャ)
WinMerge Editor ファイル・フォルダの相違箇所をチェック。簡単な操作でマージできます。開発時には必須です。
Wisecare 365 Utility 1クリックでPCの問題点を診断し、最適化を図る総合メンテナンスツール。きれいなで分かりやすいUIなので、誰でもすぐに使いこなせるはずです。「スタートアップ管理」や「削除データ完全消去」、「メモリオプティマイザ」など、痒いところにも手が届く優等生。私はCCleanerから乗り換えました。(キャプチャ)