ついに…あの世界最高のバンドのライブを観ることができました!
ご存知スコットランドはグラスゴーの雄!そう、Teenage Fanclub です。
初めて Bandwagonesque を聞いたのが中2の頃だったので、16~17年憧れ続けたことになるなー。。とにかく A Catholic Education と Bandwagonesque 、Thirteen 、Grand Prix 、Songs from Northern Britain は聴きまくった。高校の通学時とか特にiPodでエンドレスリピート。恋愛、部活、大運動会、文化祭、恋愛。あの頃はいろいろ輝いてたなー…!
つまり、TFC はバンド名さながらに私の青春を彩ってくれた、非常に思い入れの深い特別なバンドなんです。
(テキトーなことを続ける前に!)セットリストはこんな感じ。↓
曲番 | 曲名 | 作曲 | アルバム |
1 | Start Again | Norman Blake | Songs from Northern Britain |
2 | Radio | Gerard Love | Thirteen |
3 | Hold On | Raymond McGinley | Here |
4 | I Don't Want Control of You | Norman Blake | Songs from Northern Britain |
5 | Thin Air | Gerard Love | Here |
6 | Verisimilitude | Raymond McGinley | Grand Prix |
7 | It's All In My Mind | Norman Blake | Man-Made |
8 | Don't Look Back | Gerard Love | Grand Prix |
9 | My Uptight Life | Raymond McGinley | Howdy! |
10 | I Have Nothing More to Say | Gerard Love | Here |
11 | Baby Lee | Gerard Love | Shadows |
12 | About You | Raymond McGinley | Grand Prix |
13 | I Need Direction | Gerard Love | Howdy! |
14 | The Darkest Part of the Night | Norman Blake | Here |
15 | Your Love Is The Place Where I Come From | Raymond McGinley | Songs from Northern Britain |
16 | Ain't That Enough | Gerard Love | Songs from Northern Britain |
17 | I'm in Love | Norman Blake | Here |
18 | Sparky's Dream | Gerard Love | Grand Prix |
19 | The Concept | Norman Blake | Bandwagonesque |
20 | Easy Come Easy Go | Grant McLennan (Cover) | - |
21 | I Was Beautiful When I Was Alive | Raymond McGinley | Here |
22 | Star Sign | Gerard Love | Bandwagonesque |
23 | Everything Flows | Norman Blake | A Catholic Education |
スタンド席最前列から見たので眺望はこの通り完璧。
年齢層高めかなーって思ったけれども、意外と若い人も多かった!
それと、やっぱり音楽やってそうな感じの人や外国人も目立ちましたねー。
Tシャツもゲット!おなじみのロゴ!やっぱりこれが一番しっくり来る。
そして本編。
いやー、もうね…感想とかじゃなかったですよ。感激!
1曲目の Start Again のイントロが聞こえてきただけでもう涙がドバーッって。
日頃から映画とかで泣かないことはないけど、ここまで感極まるとは自分でも思ってなかったなー!(隣に座ってた女の子、ほんとゴメン!俺がのっけからむせび泣き始めたせいでビックリさせて^^;)
1回蛇口ひねったら後はもう出っぱなし。畳み掛けるように往年の名曲が演奏されるたびに泣いちゃいました。
だってね、Start Again から間髪入れず Radio とか始めるんですよ?勢い付けたいのは分かるんだけど、少しは休ませろっつーの!オレはまだ Start Again を大事に何度も何度も噛み締めているところなのに、このおかずだけでご飯3杯は食べられるなって丁寧に味わっているところなのに!すぐに次の料理が運ばれてくる!しかも、またメインディッシュみたいなボリュームのやつが!…まあ3人とも歌えますからすぐに次の曲に移りやすいんでしょうね。それに、弾数もさることながら一発の弾の威力が段違いですから。食べすぎましたよ、ホント笑。
個人的には(といっても多くの人が共感してくれるはずだが)Songs from Northern Britain と Grand Prix から4曲ずつも披露してくれたのはうれしかった!どちらも本当に大好きなアルバムだ。若さや勢いも残しながら今あるTFCの成熟した一面の萌芽を既に感じさせる、『一番いい感じ』のころの作品だと思う。どっかの誰かが言ったように、Songs~は Rubber Soul に比肩するアルバムだと信じているし、誰もに愛される音楽っていうのはこういうのをそう呼ぶんじゃないかなって感じています。
最後の Star Sign と Everything Flows は…もうこんなもん言わずもがなですよ。流石にオレ以外にも泣かずにはいられなかった方は何人もいらっしゃるはずです。Everything Flows の終盤は会場の空気が究極まで登り詰めて、いかんとも形容し難い雰囲気に包まれてましたね。とにかく幸福感が凄まじかった。
新アルバム Here からの曲も、CDで聴いたときとは違ってなかなか味わいがあるなーと。確かに昔ほどのキラキラした輝きは失われつつあるんでしょうけど、卓越したセンスに裏付けされた上品でほのかな光が、渋みを感じさせますね。これはこれで素晴らしい。
これ書いてるのライブの2週間後なんですが、本当に彼らの演奏を生で観れてよかったとしみじみ感じ入ります。これまでにいろんな音楽があったし、これからも次々に生まれてくるんでしょうが、後年の人びとが「生で観れた」ってことを本気で羨むバンドのひとつにTFCはきっとなっていくと思います。オレにとって2017年はこれだけで特別な年だ。
せっかく書いてるんでもう少し。
とりあえず持ってるの並べてみた。…と思いきや、Deep Fried Fanclub と Bandwagonesque が無いや。どこいった?
もう御存知のとおり、TFC は Norman、Gerard、Raymond、みんな曲作れてそれぞれ作った曲を歌うことが多いです。そしてオレは特に Raymond McGinley が書く曲が特に好きです。
Tears Are Cool、Verisimilitude、Say No、I Gotta Know とか、有名な曲はいくつもあるけど、あまり知られていないかもしれないのをちょっと紹介しておければって思って。
まず、That's All I Need to Know 。これは Sparky's Dream (Alternative Version) の3曲目に収録されています。ギターとドラムだけの素朴な曲。"It's your love I dream of And that's all I need to know"って愛の言葉を何度も繰り返します(レイモンドは基本的に何度も繰り返します)。ちなみに、これの4曲目は The Velvet Underground の Who Loves the Sun をノーマンがカバーしていて、それもナイスです。
次に、You're My Kind。これは Mellow Doubt (Alternative Version) の4曲目。ギターと鉄琴(どうせノーマンだろ)とこちらも素朴な構成。"I've got a message I send to myself, that tells me your name"と愛の言葉を何度も繰り返します。
いや…ね。上に挙げた2曲とも基本はアコースティックだけでね、くどいほど愛の言葉を繰り返すだけなんですよ。なよっとした感じでね。でもなんだろう。こう、心にぐっと迫るものがあるんですね。こんなシンプルに作られているのに。
うたごころがあるっていうか、もうこれ天才ですよ。気がついたらレイモンドの曲ばっか弾いちゃってます。3人とも素敵ですけど、オレはやっぱレイモンドが一番好きだ。